住宅の基礎工事において、配筋が完了した後に行われる重要な工程が「ベタ基礎スラブのコンクリート打設」です。この工程では、鉄筋の組まれた型枠の中に生コンクリートを流し込み、建物全体を面で支えるベタ基礎の床版(スラブ)を形成します。今回は当社で施工した住宅基礎工事のスラブコンクリート打設工程をご紹介いたします。
- コンクリートポンプ車のブームで型枠内へ生コンクリートを圧送。スラブの打設作業が進んでいます。
スラブコンクリート打設の目的と役割
ベタ基礎のスラブは、建物の荷重を底板全体で均等に受け止め、地盤へ安定して伝える役割を担います。布基礎と異なり、建物の床面全体をコンクリートで覆う構造のため、地面からの湿気や害虫の侵入を防ぐ効果も非常に高く、現在の住宅基礎工事において標準的な工法として広く採用されています。スラブ内には格子状に組まれた鉄筋(配筋)が内包されており、コンクリートと鉄筋が一体化することで、圧縮力と引張力の双方に対応した強固な構造体を形成します。これが建物を長期にわたって安全に支える基盤となります。
- スラブ打設が完了し、立ち上がり部の型枠が組まれた状態。スラブ面がしっかりと形成されているのが確認できます。
コンクリートポンプ車による打設作業
スラブコンクリートの打設には、コンクリートポンプ車を使用します。生コン車(ミキサー車)で現場に搬入された生コンクリートをポンプ車のブームで型枠内へ圧送し、隅々まで均一に充填していきます。打設中は職人がバイブレーターでコンクリートを締め固めながら、スラブ全体が均一な厚みになるよう平滑に仕上げていきます。また、天候が不安定な日でも工程を止めないよう、養生ネットを設置して雨水の混入を防ぐ体制を整え、雨天時でも品質を確保した打設を実施しています。
- 打設が進む現場の様子。手前はまだ配筋が露出しており、順に生コンを充填していきます。
- 雨天時の打設では養生ネットを展張し、雨水の混入を防ぎながら品質を確保して施工を進めます。
打設後の養生でコンクリート強度を高める
コンクリートを打設した後は、適切な養生を行うことが設計通りの強度を発現させるうえで不可欠です。打設直後はポリシートでスラブ全面を覆い、表面の急激な乾燥を防ぎます。さらにブルーシートで全体を包み、外気温の変化や直射日光・降雨からコンクリートを保護します。この養生期間中にコンクリート内部では水和反応(硬化反応)が着実に進み、所定の強度が確保されていきます。養生の丁寧さが、完成後の基礎の耐久性に直結する重要な工程です。
- 打設直後にポリシートでスラブ全体を覆い、急激な乾燥によるひび割れを防ぎます。
- 翌日以降はブルーシートで全体を保護。コンクリートの強度発現を促す大切な養生作業です。
スラブコンクリートの打設と養生は、ベタ基礎の品質を左右する核心的な工程です。見えない部分だからこそ、丁寧な施工管理が求められます。当社では経験豊富な職人による打設管理・品質管理を徹底し、長期にわたって建物を安心して支える高品質な基礎づくりを実現しています。基礎工事のご相談はお気軽にお問い合わせください。













